MUSUPERUHEIMU

MUSUPERUHEIMU

第17話

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・・・・・ドゴゴゴォォォォォォォォン!!!

ギャランゾ達から発射された大量のミサイルが
黒いシノワビートの集団に撃ち込まれた
濛々と立ち込める噴煙の中から

・・・・・ガシャン!ガシャン!・・・・

ミサイルの直撃を避けたシノワビート達が飛び出してきた

 「てぃっ!」

アタイは素早くコンバットを構え

・・・バババババババ・・・・!!

近づいて来たシノワビートに撃ちこむ

・・・ガァン・・・ガァン・・・!

 「あれだけミサイルで撃ち漏らすなんてなんつー数だよ」

シノワビートを破壊した後赤いギャランゾの上に
よじ登りながらアタイは感嘆の声をあげる

 「よいしょっと」

アタイはギャランゾの上に乗っかり遠くを見渡すと

 「うっひゃー!?」

見渡す限りのほとんどの敷地内の地面を
黒いシノワビートが覆い尽くしていた

 「ま…まっくろくろすけだ…」

は~何体いるんだろ…ひーふーみー…
あ~無理無理あんなの数えきれませんて

 「…アタイはトンズラさせてもらいましょうかねぇ」

あんなに沢山も相手してられないっつーの
そう思いつつアタイはこの基地から脱出する算段するが

・・・ガコン・・・!!

 「おわっ!?」

足元のギャランゾが突然動き出した

・・・・ギュオ-ン!!・・・・ガタガタガタ・・・

 「ちょ…ちょい待ち!?」

アタイの制止を聞くわけもなくギャランゾ御一行は
黒んぼ達の集団に突っ込んで行く

 「アタイをまきこむんじゃねぇぇぇぇ……」

・・・・ギュォォォォ-ン・・・・・・

アタイは赤いギャランゾの上にしがみつき抗議するが
返答は疾走するギャランゾの稼動音だけだった…

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・・・・ゴォン・・・ゴォン・・・・・・ドゴォォォン!!!

・・・・ガシャン!

ミサイル弾幕を抜けてきた黒いシノワビートが
アタイの近くのギャランゾの上に乗っかる

 「てりゃ!」

素早くコンバットをそちらに向け引き金を引く

・・・バババ!・・バババッ!・・バババッ!!

・・キィン!ギィン!キィギィキィン!!

フォトンの弾丸がシノワの装甲を激しく叩き

・・・ガァァン!!

装甲を貫き敵を破壊する

・・・・ガシャン!・・・ガシャン!ガシャン!

だが弾幕を抜けてきた黒いシノワビート達は
次々とギャランゾの上へ乗ってくる

 「だぁー!?もう!!」

・・・ババババババババババババババッ!!!

両手のコンバットを別々の方向へ向け
シノワビートの集団に次々と掃射し

・・・ガァン!・・・ガァン!・・・ボォォン!!

ひとつふたつと次々にシノワは爆煙をあげる

・・・ボッ・・・・ボッ・・・・・

その煙の中から新たな2体のシノワビートが
飛び出してきてアタイを挟み撃ちに飛び掛かってきた

 「なんの!」

・・・ダッ・・・・!

・・・ガキィィン・・・・!!

その場で跳躍しシノワの攻撃を華麗に避ける

 「ちぇい!」

・・・・ガッガンッ・・・!

そのまま空中で足を前後に開きの正面と背後に居る
敵の顔面にアタイは蹴りを繰り出した

・・・バチッ・・・バチバチ・・・バチッ・・・・

アイカメラが壊れ顔から火花を放ちシノワはその場でよろめく

・・・スタッ・・・!

地面に降り立ちアタイは両腕を交差させて

・・・・・ババババババババババババッ!!!

・・・キン!キン!カンッ!キィン!!

よろめいていたシノワにコンバットを撃ち込んだ

・・・ガァン!・・・ガァン!・・・ボォォン!!

シノワは煙をあげ崩れ落ちた

 「ったく!アタイはオタクらの露払いかい!?」

・・・ガン!ガン!

アタイは足元の赤いギャランゾを強く踏みつけるが

 『……』

当然ギャランゾは文句1つ言うはずもない

 「たくっ単純作業の繰り返しでゲーム感覚になっちゃうぜ」

・・・シュボッ・・・!

アタイが煙草を咥え火をつけると

 「ではお嬢さん私が楽しくしてあげましょうか?」

突然背後から声が聞こえてきた

 「あん?」

振り向くとそこには黒いフォーマーの法衣に身を包み
顔の上半分を動物の髑髏のような仮面で隠していた男が居た
アタイは煙草を咥えながら首を傾げ

 「誰だい兄さん?」

疑問をぶつけてみた

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―――連合・軍病院――――

1つの病室のベットの上で一人の老人が半身を起こしていた
だがその体は老人とは思えないほど逞しく
顔には大きな古傷があり、その外見を見ただけでも
彼の送ってきた人生が尋常では無い事を物語っている
その老人は窓の外を見ていたがふと廊下から声が
老人の耳に入ってきた

 「…聞きましたか?横須賀基地にテロリストの襲撃が…んぐ」

 「…大きな声を出すなっ…場所考えろ」

 「…で…じゃ…オニア2…出来な…」

最後の言葉はほとんど聞き取れなかったが

 「横須賀基地にテロリスト…?奴ら等め
  何を考えてるかは知らんが…そうはいかんぞ!」

そう言って老人はベットから降り立ち上がった・・・・

―――数分後―――

・・・病院の廊下を一人のフォマールの女性が歩いていた
その女性は1つの病室の前に止まり

・・・・・・シュィーン・・・・・・・・

 「ドノフ、加減はどう?今日はドノフの好きな和菓子を…」

自動扉を開け中に声をかけるが…

 「……ドノフ…?」

声をかけた病室の主はそこには居なかった
フォーマルの女性は慌てて廊下に飛び出し辺りを見渡す

 「どうしたんだ?そんなに慌てて」

見かねたのか近くにいたオレンジ色の服のヒュ―マーが
女性に話し掛けてきた

 「オレでなんか助けになるんだったら話を聞かせてくれよ」

 「おいアッシュ…お前も病み上がりだろーが」

その後から青服のレイマーがヒュ―マーに声をかけた

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